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Part23 負けを認めることから次のステージは始まる
カメラ事業の撤退を発表した1月19日、コニカミノルタの岩居社長(当時)は撤退原因について次のようにコメントしています。

「(デジカメは)変化が激しかった。技術の流れ、市場の流れ、顧客からの要望の流れが非常に早い世界で、それになかなかついていけない。これ以上深追いしたくなかった。」

多くの人が引っ掛かったであろう、最後の「深追いしたくなかった」の意味するところとは…。つまり、カメラ事業はずっと”お荷物”と考えていて、実はやめたくて仕方がなかったと言うことではないでしょうか。さらに、「B2Bビジネスに集中できる」という言葉からは、コニカとミノルタが経営統合した最大の理由は、カメラ事業をやめても会社として生き残れるようにするためだったとも受け取れます。

仮にそれがコニカミノルタとしての実力だったならばそれはそれで仕方ないと思います。しかし、一番問題なのは、看板事業でもあったカメラ事業から撤退することに対する経営責任や事業戦略のミスについて一切認めていないことだと考えます。

カメラ事業は一企業のビジネスの一つと言ってしまえばそれまでですが、同社が果たしてきた役割は、世界中の人から愛されるカメラを世に送り出しただけでなく、写真と言う一つの芸術を育ててきたことにも及んでいることをもっと自覚すべきです。そう考えるなら、撤退にあたり、一言謝罪の言葉も出るはずではないでしょうか。

同社がカメラ事業を撤退することは、いくらソニーに引き継ぐとは言っても、多くのカメラ愛好家を失望させ、販売店に迷惑をかけ、長年築き上げてきたものをぶち壊しにしてしまうわけです。コンシューマ事業はそれくらい企業イメージに与える影響は大きく、まさに不祥事と同レベルに捉えてもおかしくない話だと思います。

コニカミノルタが再出発するにあたり、まずしなければならないことは、世間からどう見ても”負け”であることは素直に”負け”と認めること。何がいけなかったのか、何をすればよかったのか、この失敗の責任をどう取るのか、この失敗の経験をどのように活かすのか。企業が、そして人間が生きていくうえでも必要な、過ちから逃げずに真摯に向き合うという当たり前のことをしてこそ、次のステージは始まると考えます。

まだまだ申し上げたいことはたくさんありますが、このあたりで本シリーズをひとまず幕といたします。ありがとうございました。
(終わり)
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Part22 コニカミノルタのカメラ事業撤退の要因とは?(2)
コニカミノルタのプレスリリースでは、カメラ事業の状況について次のように説明しています。

「昨今のデジタルカメラにおいては、CCD等のイメージセンサー技術が中心となり、光学技術、メカトロ技術など当社の強みだけでは、競争力のある強い商品をタイムリーに提供することが困難な状況になってまいりました。」

同社では、CCDシフト方式の手ブレ補正を搭載したデジタル一眼レフや、レンズユニットごとを動かす手ブレ方式のDiMAGE X1をリリースして、同社独自の強みをアピールしてきました。デジタル一眼レフでは10%近いシェアを取るところまで食い込めましたが、これはコニカミノルタとしては期待を下回るものだったのではないでしょうか。また、DiMAGE X1についても、当初は画期的な技術として爆発的なヒットを狙っていたはずで当初月産9万台という数字に表れています。しかし、動作の鈍さやノイズが多い画質は明らかに見劣りするレベルで市場からスルーされてしまい、収益改善には程遠い結果となってしまいました。

一方、他社は、コニカミノルタが一矢を放っている間に二の矢、三の矢で攻勢をかけてきており、そのスピードにもついていけない状況です。今後、同社が限られた経営資源の中で必死にすがりついたとしても、他社を追い抜くことは困難と判断したのではないでしょうか。

もう一点はブランド力の低下。まず皆さんに考えていただきたいのですが、全く同じスペックで同じデザインのカメラで、キヤノン製、オリンパス製、コニカミノルタ製があったとして、どれを買いますか。明らかにコニカミノルタのファンでない限り、キヤノンやオリンパスを選ぶ人が多いのではないでしょうか。それはお客さんが持つブランドイメージであったり、販売店での店員の勧め方両方に関わると思いますが、特に初めてカメラを購入する初心者の方にこうした傾向が見られると思います。また、コニカミノルタのファンは、α-7000からのユーザ層が多く、比較的年配の方が多いのではないかなあ。これでは将来は先細りの一途をたどるだけです。あくまで推測の範囲ですが。

つまり、他社と同スペックではコニカミノルタ製のカメラは勝ち目がないのです。じゃあ、他者に勝る性能・機能を搭載したカメラを開発できる力が残っているかと言えば、上記から考えて、もはやその道筋を立てることは厳しいわけです。

フィルム事業を終了させて規模を縮小してデジタル一眼レフだけでも残せば、しばらくは収益が改善し黒字化が可能とは思います。個人的には、ソニーとの提携もあることですし、この協業の結果如何で撤退について最終判断しても良かったのではないかと思いますが、5年後、10年後を考えますと、デジタル一眼レフでも競争激化で価格が下落し、トップに迫るシェアを取らない限り、ますます厳しい戦いを強いられることは容易に想像はつきます。

結局、「コニカミノルタはカメラの会社」という、弱くなったとは言え根強いブランドイメージの維持のためだけに続けるよりも、カメラ事業を続けることは経営リスクを背負うことのデメリットの方が大きいと判断したのではないでしょうか。これが、コニカミノルタ側に立った場合の、撤退理由の本音ではないかと考えます。

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Part21 コニカミノルタのカメラ事業撤退の要因とは?(1)
BCNランキング売れ筋速報で、次のような分析がなされています。
http://bcnranking.jp/flash/09-00005995.html

ポイントを書きますと、
・レンズ一体型のシェアは年間通してペンタックスとの8位争いに終始。
・コンパクトタイプは29位でようやくDiMAGE X60が登場、激しい競争の中で蚊帳の外に弾き飛ばされてしまった。
・デジタル一眼レフではαSweetDIGITALがかなり「効いて」おり、今後の展開も期待されたが、これだけでデジカメ事業全体を支えるのは難しいのだろう。
と言った内容です。

概ね的を射ている分析ではないかと思います。機種別の販売台数シェアは、カラーバリエーションがある場合に色違いは別機種として扱われるために実態が分かりにくいと言うツッコミがあるかもしれませんが、それは他社も条件は同じ。ちなみにDiMAGE X60が29位に入る一方で、最新機種DiMAGE X1は姿さえ見せていないのは謎です。それほどまでにX1の評判が芳しくなかったのでしょうか…。

デジタル一眼レフでは、そりゃα-7000の頃の勢いには遠く及ばないものの、αSweetDIGITALとα-7 DIGITALだけで10%取っているわけですから、存在感を十分示せているとは思います。ペンタックスはエントリー機のマイナーチェンジ機を多数出しているのに、コニカミノルタはたった2機種で同率以上の勝負ができています。むしろ、これからソニーとの提携でますます攻勢を掛けられる体制だったようにも思えます。

記事の通りコンパクトでは蚊帳の外だったかもしれません。しかし、まだ十分戦えるはずのデジタル一眼レフまで止めるに至ったのはなぜでしょうか。同社の撤退の決断は、売り上げの現状だけでなく、潜在的なイメージ(ブランド力)やもっと将来の状況を見据えたときに、見込みがないと考えたのではないかと私は推測します。それを次回、もう少し掘り下げてみたいと思います。

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Part20 あまりに突然の撤退発表
2005年11月のプレスリリースで、なし崩し的に大幅縮小する発表がされ、今後のビジョンについてユーザに何らメッセージがなかったのを受けて、私は、きっと経営陣はカメラ事業をやめたくてやめたくて仕方がないのではないかと勘繰っていました。大幅縮小発表後の株価は、一時的には売り叩かれましたがすぐに発表以前の水準を取り戻し、むしろ上昇気流に乗っていました。つまり、投資家は大幅縮小を概ね評価したことになります。

とは言え、コニカミノルタの名前から多くの人が連想するのは今でもカメラであり、フィルムであることに変わりません。同社のブランドイメージを担う事業を、多少の赤字が出たとしてそう簡単に終わらせるわけにはいかないだろうと思いました。多くのユーザやファンも、「コニカミノルタが一時的な事業縮小をしても、いつか必ずや復活してくれるのではないか」と、気長に待っていたことでしょう。ネット上では「α-9 DIGITAL」と目される上位機や、α-7 DIGITAL後継機と見られる新製品の噂が飛び交うなど、確かにコンパクトはやめるかもしれないけれど、デジタル一眼レフはソニーとの提携の中で、細くとももう少し頑張ってくれる期待があったことでしょう。

しかし、「その時」はあまりにも突然訪れました。2006年1月19日夕方、同社はカメラ事業・フォト事業を終了すると発表しました。プレスリリースでは、これまでの同社の功績を自賛して感慨にふけりつつ、最後には「ご愛顧・ご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます」と形を作り、すかさず、「今後はビジネスユース向けの事業へ集中し、企業価値の更なる拡大を図る」とユーザに尻を向けて株主にアピールしています。(かなりひねくれた見方ですが…)

ユーザとして、これをどう受け取ったでしょうか。まず私が最初に感じたことは、「御礼申し上げます」と粛々とかわすのではなく、「楽しみにしてくださったユーザの方々、販売店の皆様方、期待にこたえられず誠に申し訳ありません」ではないのかと。この日はガーンと頭を打たれた気分でした。

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Part19 デジカメ事業で苦戦する原因の記事
「コニカミノルタがデジカメ事業で苦戦する原因」と題して、大幅縮小が発表された2005年11月に日経NETが分析を行っています。
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/digitalcamera.aspx?n=MMITda152007112005

これを読むと、大きくは次の要因が挙げられています。

1.普及型デジタル一眼レフ「αSweet DIGITAL」よりも先に中堅クラスの「α-7 DIGITAL」を投入。普及型を待っていたユーザはその間に他社に乗り換えた。
2.強みとなる手ブレ補正をコンパクト機に展開するのが遅れ、主力コンパクト市場での存在感を薄めてしまった。

この分析記事は同社のアクセスランキングでも上位にランクし、撤退のニュースのときにもよく読まれました。しかし、私としては、この記事は内容が完全に的を外しているわけではないものの、やや表面的な考察に終始しているかなと不満に思います。

まず1.の内容ですが、中堅機と普及機のリリースの順番が逆だったと言うよりも、そもそもデジタル一眼レフへの再参入を発表したのが2004年2月と大きく遅れをとり、さらにその後のビジョンをはっきり示さなかったことで、多くのユーザに愛想をつかされたのではないでしょうか。DiMAGE 7シリーズやAシリーズにこだわり、デジタル一眼レフの市場規模を見誤った戦略ミスに他なりません。

次に2.の指摘。これはカメラ業界に詳しい人が書いているのかと首をひねるほどの、あまりにも表面的な考察です。DiMAGE A1で投入したCCDシフト方式手ブレ補正を薄型より先にDiMAGE Zシリーズへ展開した点については間違っていなかったと思います。実際に、高倍率機においてはオリンパスの独壇場だった市場を松下とともに奪うことに成功したわけですから。

だいたいからして薄型コンパクト機に手ブレ補正を入れるのが遅れたのは苦戦の原因としてはおかしいでしょう。なら、キヤノンはどうなの?キヤノンのコンパクト機ではつい最近まで手ブレ補正も入ってなかったし、液晶の大きさも他社にずいぶんと遅れていたのが実情です。なのにトップシェアを確保できていたのは、他にポイントがあるからではないでしょうか。

私は、薄型コンパクト機として、DiMAGE Xで成功を収めながら、もっと薄くすることや、付加価値を高めることに努力することなく、統合の中で安易に価格を下げただけの魅力の薄い後継機種を乱発し、自ら首を絞めたのではないかと考えます。そんな遠回りをしている余裕はなかったはずだし、コスト競争力が弱いことも分かっていながら、なぜこのような不利な戦いを仕掛けたのか、不思議でなりません。具体的に言いますと、DiMAGE XgとDiMAGE X21の大失敗が最後まで取り返しのつかないことになってしまったと思います。

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Part18 ユーザに背を向けた大幅縮小発表
2005年11月4日のプレスリリースで、コニカミノルタはフォトイメージング事業の大幅縮小を発表しました。同社は3月の時点で今後3年間での4割減計画を発表したばかりであり、それを「前倒しで実施」して、「生産だけではなく開発や販売体制の大幅な縮小」を決断したと言うのです。

事業環境悪化の背景や原因はいろいろあるとして、αユーザが気になるのは「いったい何が残るのか」であります。この点に関して、プレスリリースでは一切のコメントがありません。リリースの文言から見えてくるのは、特別損失を一気に計上し、経営資源を他事業に振り向けること。何を残すか明確にしない限り、事実上撤退宣言と受け取られても仕方ないでしょう。

朝日新聞が同日夕方、喜び勇んで(?)「コニカミノルタ、写真事業から撤退」と題して大きく取り上げました。すぐに「大幅縮小」と訂正しましたが、ユーザやファンの間で”誤報”としてこの記事に批判が集まりました。確かに、憶測だけの内容を大げさに取り上げるのは報道機関としていかがなものかとは思います。しかしですよ、こう書かれても仕方ないくらい、カメラ事業に対して”やる気のない発言”だったのではないでしょうか。

民間企業である以上、事業をするからには利益を出さねばならないし、それが難しい事業は縮小・撤退の道を選ばなければならないこともあるでしょう。ましてやコニカミノルタとして統合し、フォトイメージングと言う事業会社で独立している以上、その中で経営が成り立たなければならず、事業縮小には一定の理解をします。

しかし、今回の発表は、目線が全て株主に向いているだけなのが非常に問題です。ユーザにはソニーとの協業、新交換レンズの発表で期待させるだけさせておきながら、尻を向けてオナラをかましたくらいの”裏切り行為”だと思います。

長年αレンズとカメラを愛し、何十万円、ひょっとしたら100万円を超える投資をしたユーザも少なくないでしょう。説明責任は株主に対してだけでなく、こうした顧客に対してもあるべきでしょう。それくらい重要な内容ではないでしょうか。

細々とでも続ける気があるのなら、「デジタル一眼レフだけは続けます」と力強く言って欲しかった…。その説明すらないために、αマウントの将来が急に怪しくなり、ネット上では「もはや、コニカミノルタのデジタル一眼レフを買うのはリスクを省みない”物好き”だけ」と言った皮肉さえ飛び出しました。なぜあのとき「デジタル一眼レフだけは続けます」と言えなかったのか。その理由は2ヵ月半後に明らかになったのでした。

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Part17 DiMAGE X1の割り切り?項目
一見するととっても魅力的なDiMAGE X1。レンズユニットを動かす手ブレ補正は画期的で、コニカミノルタとしてもXシリーズにエース番号の1をつけた自信作であります。それなのに、それなーのに、期待したほど売れなかったのはなぜでしょう?
私の持っているX1の感想から、考察してみましょう。

1.画質に難がある。
1/1.8インチ800万画素のCCDを使っています。競合他社の主流は1/2.5インチの500~600万画素であり、1/1.8インチ800万画素を採用している機種は少ないです。他社よりワンランク上のCCDを使いながら薄型に仕上げたX1がなぜ負けたのか。
私はX1を使ってみて、屋外で撮影すると確かに800万画素の威力を感じることができるのですが、屋内だと途端にノイジーになります。よくよくスペックを見ると、ISO感度が200まで、しかもオートでは160までしか上がりません。従来機種ではISO感度400まで設定可能だったのに、わざわざ200を上限にしたのは、400の絵が見せられないほどひどかったと言うことでしょう。ISO感度200の画質でさえ、他社の400並みと言われています。富士フィルムがISO1600まで設定可能な機種を出していることを考えますと、手ブレ補正があるとは言え、大きなマイナスポイントです。
また、ノイズでよっぽど自信がないのか、シャッター速度が遅くなると有無を言わさずノイズリダクション処理が始まります。これで撮影間隔が延び、結構なストレスとなります。従来機種ではノイズリダクションをOFFする設定があったので、これもノイズリダクションなしの絵は見せられないほど醜いと推察されます。
まとめると、ノイズが多いために様々な制約をつけることを余儀なくされ、せっかくワンランク上のCCDを使っているのがスポイルされてしまっているということでしょう。

2.肝心の手ブレ補正は?
手ブレ補正は額面どおり動きます。「手ぶれ補正1」「手ぶれ補正2」があって、「手ぶれ補正1」だと、シャッターを半押ししてから手ブレ補正が働き続けます。レンズユニットごと動かすので、振動が結構伝わってきて電池が消耗するだろうなーと、落ち着かないです。ですので、私は「手ぶれ補正2」に設定しています。
問題は2点。まずタイムラグが大きめであること。動いている被写体だとシャッターが切れたときには画角から外れているなど失敗率が高くなります。従来のDiMAGE XtとかXgの方がむしろサクサク撮れます。
次に、電池の消耗が早く(公称150枚)、しかも電池マークが出たら手ブレ補正が効かなくなるのです。これでは1日のお出かけが電池1個でもちません。他社製品が300枚とか400枚を売りにしていることを考えると、150枚は寂しい限りです。

3.遅い動作
DiMAGE X1の連写性能は、通常の連写モードだと0.5コマ/秒です。これはつまり2秒に1度しかシャッターが切れないという意味です。手ブレ補正動作が大きく影響しているかもしれませんが、それでは普通に2秒間隔で撮影しているのとあまり変わりません。
他にUHS連写もありますが、画像サイズがVGAに固定されてしまいます。
また、それ以外でも、ファームウェアのアップデートである程度改善できるとは言え、動作は軽快とは言いがたいです。起動は速いんですよ、起動だけは。でもAFとか、撮影画像を確認するときの拡大時とか、結構待たされます。終了処理も時間がかかるときがあってロゴマーク表示でお茶を濁しています。

4.動画も割り切り?
動画はDiMAGE Xシリーズで初めてVGAをサポート。しかし、20コマ/秒とはいささか中途半端ではないでしょうか。「動画は主目的で使わないからいいじゃないか」という意見もあるかもしれませんが、他社はVGA30コマ/秒は当たり前でさらにMPEG-4をサポートする機種も出ている中では、やはり見劣りしてしまうと思います。
ただし、表立って宣伝していませんが、実は撮影中の光学ズームとAFができる点はメリットです。しかもON/OFF切り替え可能。ただ、光学ズームするとズーム音が盛大に録音されます。だから声高にアピールできなかったんだろうな…。

5.高級感溢れる外装
私が持っている色はブラッククロームですが、鏡面仕上げが施されて高級感溢れています。横に置いたDiMAGE Xgがおもちゃに見えるほどです。デザインで損ばかりしてきたDiMAGEシリーズですが、X1についてはこの機種にかける意気込みが感じられるほど頑張っていると思います。
ただ、それ故、汚れた手で触ろうものなら指紋がベタッとついて見苦しくなります。おのずと、カメラの手入れを促されるのでまあ良いのですが。

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Part16 ソニーとの提携は撤退の伏線だった
コニカミノルタファンが酔ったαSweet DIGITALとDiMAGE X1が発表された日、実はもう一つ開発発表された製品があります。αシステム用新交換レンズ『コニカミノルタ AF 35mm F1.4G (D)』(仮称)です。価格は未定で2006年春発売予定となっています。

プレスリリースでは、「今後も大口径で優れた描写力をもつGレンズやSTFレンズ等、コニカミノルタならではの特徴あるレンズを開発するとともに、デジタル一眼レフカメラ、35mmフィルム一眼レフカメラ対応も考慮した新しいレンズを開発することによりラインアップを拡充していきます。」としています。今まで同社は、交換レンズのロードマップなどを明確に示してきたわけではなく、今回の発表はユーザとしては大きな期待を抱かせるものでありました。

そして、4日後の2005年7月19日にはソニーとデジタル一眼レフを共同開発すると発表しました。コニカミノルタが持つメカトロ技術やαレンズ資産と、ソニーが持つCCDやCMOSセンサー、画像処理技術などのデジタル系デバイスを融合させ、商品力の向上を図ろうとするものです。ソニーにはブランド力や販売力にも秀でたものがあり、αマウントシステムのさらなる発展が期待できる内容でした。

一方で、コニカミノルタがカメラをやめるのではないかと撤退説がささやかれる中、ソニーとの提携は、将来的なカメラ事業の譲渡の準備ではないかとも言われました。それが今、まさしく現実になったわけですが、それにしてもこれほど早く、同社のカメラ事業が尻切れトンボも甚だしい状態で終わってしまうとは…。

また、デジカメWatchでは、同社の銀塩カメラ最上位機種α-9に相当する機種についても「要素技術を仕組んでいる最中」と、開発計画があることを明らかにしています。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2005/07/15/1939.html

最初に述べたα新交換レンズ『コニカミノルタ AF 35mm F1.4G (D)』(仮称)、そして上位機種「α-9 DIGITAL」(予想)も、コニカミノルタのカメラ事業からの撤退で幻となってしまうんでしょうか。それともソニーブランドでリリースされていくのか、コニカミノルタ・ソニーとも未だ公式コメントとして発表していません(問い合わせたユーザには個別回答しているかもしれませんが)。技術者の移籍や引継ぎなどでバタバタしている事情も理解できないわけではないですが、私としてはノーコメントとは企業姿勢としていかがなものかと思います。特に、αシステム用新交換レンズは開発発表を正式にしているだけに、何の説明もなく闇に消えることだけはしていただきたくないと強く希望します。

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Part15 コニカミノルタファンが酔った日
2005年7月15日、コニカミノルタのプレスリリースにユーザは酔いしれました。デジタル一眼レフのエントリー機「αSweet DIGITAL」と、薄型Xシリーズの新基軸となる「DiMAGE X1」の発表です。

αSweet DIGITALは、α-7 DIGITALのCCDシフト方式手ブレ補整やAFセンサをそのままに、体積を22%小型化することに成功しました。液晶も2.5型を搭載しています。CCDが600万画素を維持しているのは賛否が分かれるところですが、全体としてはポイントを押さえて手堅くヒットを狙った機種となっています。

一方DiMAGE X1は、レンズユニットごと傾ける新方式の手ブレ補整を導入した画期的な機種です。ワイド端で1/6秒まで手ブレを抑えた撮影が可能です。1/1.8インチ800万画素と、ライバル他社の主力機種よりワンランク上のCCDを使い、デザインも高級感溢れる作りとなっています。そして薄さを19.5mmにしたのもポイントが高く、コニカミノルタが本来やるべきだった高付加価値路線だと思います。

ネット上では新製品の情報について数日前からリークしている様子でしたが、それはほとんどがαSweet DIGITALのことであり、DiMAGE X1はノーマークでした。本音を言えば、私はコニカミノルタの薄型はもはや絶滅したと思っていました。とにかく、いずれも非常にインパクトのある機種で、それを2機種同時に発表したものですから、相乗効果で盛り上がったと思います。コニカミノルタファンとしては、今まで同社の”はがたらしさ”に散々イライラしていたわけで、一気に憂さを晴らしたような感覚です。また、他社メーカーのファンにとっても興奮した1日だったのではないかと思います。

発表会では「今回の製品はまさに今後の方向性を決めていく。2005年度の中核的機種だ。」というコメントがありました。それだけ社内でも期待が大きい機種だったと言うことでしょう。私はこれで市場の形勢が一気に動くのではないかと思いました。

ただ、「中核的機種」という表現に、なるほどそうだろうなという期待とともに、2005年度のリリース製品としてはほぼこれで最後と言う不安もありました。しかし、まさかまさか、この2機種が、コニカミノルタとしての最後のカメラになろうとは思ってもみませんでした。

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Part14 驚愕の4割減計画
2005年3月25日に発表されたコニカミノルタの投資家向け中期経営計画を見て驚きました。デジタルカメラを含むフォトイメージング事業が2008年までの4年間に売上高を4割減らすと言うのです。デジタルカメラは、「高付加価値製品への絞込みによる事業縮小を図る」とあります。「更なる止血策を徹底」という言葉からも、フォトイメージング事業で同社がいかに苦戦しているかが分かります。

待望のデジタル一眼レフ「α-7 DIGITAL」を投入したばかりの年度です。α-7 DIGITALがポイントとなる機種ならば、広告宣伝を含めてあらゆる販売拡大策を打ち出すはず、これから追いつけ追い越せの執念があっても良いはずと思いました。

それなのに、競合他社が拡大計画を打ち出すことが多い中で、この4割減計画が意味するものは何か、だいたい想像がついてしまいますね。言葉は悪いけど、「カメラについてもはや頑張るつもりはありません」と言ってるようなものじゃないでしょうか。足元を見られ、さらにユーザ離れが加速するのではないかと思いました。と言うより、自らそのように追い込んでいるようにも見えるほどでした。カメラを続けるつもりがあるのなら、4割減らして何を残すのか、「高付加価値製品」とは何ぞや、デジタル一眼レフなのか薄型コンパクトなのか、そのビジョンをもう少し具体的に示すべきであります。説明責任は株主に対してだけでなく、ユーザに対してもあるはずです。

また、これに先立って発表された業績予想修正の資料の中に、「現在のカメラ事業の財政状態や将来の回復可能性から、当期末において一括償却するのが適当であると判断し、特別損失として54 億円を処理する」とあります。これは言い換えれば「カメラは立ち直り不可能と考えている」と受け取れます。この辺りから、コニカミノルタがそろそろカメラ事業から撤退するのではないか、どこかに売却するのではないかなどと、ささやかれるようにもなりました。

さて、2005年度に入り、最初に発売されたのはDiMAGE X60です。X50で導入したスライドカバーをそのままに、同じ500万画素ながらX50より高さを低くし、光学2.8倍から3倍ズームに戻りました。私はX60の発表をプレスリリースで見たときは、「なんやまたX50と同じダサいデザインか」と思いましたが、店頭で見ると意外とコンパクトで、あのレンズカバーが心地良いのです。また、ネット上でも「解像感がある」などと好評でした。残念ながら他社のスタイリッシュなボディと比べると、店頭では相変わらずスルーされてしまうのですが、カメラの実力としては高く評価されました。

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