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阿久根「竹原帝国」
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鹿児島県阿久根”市”、ではもはやない。「竹原帝国」とでも名前を変えてもらいたい。

なぜか。まずは首長が法律に従う必要がないと宣言し、司法に”挑戦”しているからだ。自分の信念を貫くためなら、裁判所の決定に従う必要もなく、そもそも市長と裁判所は対等なのだそうだ。マスコミ曰く持論、ってただの屁理屈だが、そんなに治外法権を認めてもらいたいなら、阿久根を日本から切り離し、国外での出来事としてやってもらいたい。

高度医療が障害者を生き残らせているとブログ「住民至上主義」に記述して問題となった。竹原氏の真意に理解を示す人もいるし、その是非を世に問うことはありえるかもしれない。が、一方で、行政を司る市長の発言として、その当事者は傷ついたことも事実。つまり配慮がなかったことについては、素直に謝罪すべきだった。「謝罪=自分の考えが全否定される」として謝罪を拒否したとは全肯定・全否定思考の最たるもので、言い換えれば、自分の信条のためなら傷つく人がいても構わない、傷つく方がおかしいと主張していると受け取られかねない、まったくありえない、非常識な対応なのである。記述内容よりもよっぽどかこちらの対応の方が問題である。
ブログの記述内容を仮に是としたとしても、「記述内容で傷ついた人がおられたのは不徳の致すところ。配慮が足りず誤解を招いた点はお詫びする。言いたかったことは○○であるが、これからは様々な立場の方に留意して書くようにする。」とおっしゃれば、こんな大騒ぎにはならなかった。

12月29日のブログでも致命的な考え違いをなさっている。
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一月一日の定期昇給を停止する。(ゼロパーセントの昇給を行う)
成果を出さなければ許されない環境に変える。
能力の低い人間についても処分を検討していく。
市民生活を守れないような市役所は要らない。
「成果を出せない役所を倒す。倒れたくなかったら頑張れ。」という状況を作ればみんな頑張りますよ。
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「こんなデフレの時代、まして市の財政事情を考えたら定期昇給を中止するのが当然」と考える人もいるが、これもゼロイチに凝り固まった単純思考である。定期昇給=賃上げ(ベースアップ)ではない。定期昇給は1年間の能力向上に見合った昇給を定期的に行うためのものである。ベースアップとは、定期昇給だけでは物価上昇分だけ事実上の賃下げになるのを防ぐために行われるものである。したがって定期昇給は能力に応じてきちんと行われるべきで、その上で必要ならばベースアップか賃金カットをすれば良い。
民間でもよほど業績が厳しいときには定期昇給が延期されることもあるが、賃金体系を壊してでも凍結せざるを得ないほどのやむを得ない事情がある場合に限られる措置であり、あるべき姿では全くない。
もし必要なら、市の財政事情と人件費を照らし合わせて、どうしても定期昇給凍結が必要であることを説明する責任がある。市長自身にも相応の痛みを伴うことも当然のこととなる。しかし、竹原氏は一度は昇給の決済をしながら何の説明も事前交渉もなく独断で停止したとなれば、これは巷で言われる「定期昇給の凍結」とは性格を異にし、ただの部下いじめ大作戦&自分の失態隠ぺい工作となる。

次に、2行目以降から読み取れることは何か。「成果を出さなければ許されない環境に変える」とは、言い換えれば成果を出しても「あ、そうですか」で終わるということ。「能力の低い人間についても処分を検討していく」とは、気に入らない人間はどんどん都合のよいように排除していくということ。なんとやりがいのない職場だこと…。
これは、「成果を出した職員には応分の昇給を与える。成果を出せない能力の低い職員は降格もありえる、メリハリのある賃金体系にする。目標を明確にし、頑張れば成果を出せるという風土に変えていく。」とでも書いておけば、同じような内容でも受け取られ方は全く違う。

「市役所は要らない」だの「役所を倒す」だの、こんな脅し文句を並べ立てて「みんな頑張りますよ」とは、いやはや市長も楽な商売。横暴な主君の眼の色を伺うことが頑張ることらしい。天をも恐れぬ所業にあきれ果てたわ。ブログの題名も「竹原至上主義」にしたらいかがか。

目指す方向性は合ってるかもしれないが、手段が根本的に間違っている。阿久根が日本であるならば「要らないのは竹原氏」とNOを突き付けねばなるまい。と同時に、こんな低レベルの暴走を許す法律体系や仕組みも改善検討が必要ではないのか。阿久根とは直接関係のない部外者であるが、こうした声を広げていきたい。もし竹原氏の治外法権施策がYESならば、それはそれで個人的には構わんが、その代わり日本から独立して外国のこととしてやっていただきたい。
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ネット右翼・考(10)今年の分析内容総括
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ネット右翼の心理を分析するシリーズ第10回。今回は、これまでの分析内容をまとめた上で、最近特に気になることを述べたい。

第2回では、2001年の米同時多発テロを喜ぶ記述。米国が戦争を正当化することに異を唱えるのは分かるが、だからと言って自爆テロが容認されてよいはずもない。他人の命を粗末にして構わない、そして自分の命、家族を大切にしない、人の立場に立って物事を考える配慮がない、と言った問題点が浮かび上がった。

第3回では、拉致問題に関して、被害者家族を中傷する内容を取りあげた。拉致問題の前進は外交努力と評価した結果、それを否定するかのような拉致被害者家族の言動は許せないとの気持ちがあるのだろうが、世の中は片方が全部正しく片方が全部間違っているようなゼロイチの世界ではない。こちらも、人の立場に立って考えることのできないバランス感覚のなさが問題だ。

第6回では、2005年の韓国ノムヒョン大統領の演説で、日本にさらなる賠償を求める発言について、「野蛮人の集団」と評する。朝鮮や中国を十把一絡げに野蛮と決めつけ、是々非々で物事をとらえる姿勢がなく、相手の真意を受け止めようとしない。こうした考え方では、日常生活も成り立たないことが懸念される。

そして第9回では、中国で起きた反日暴動を取りあげた。「キチガイ、大嫌い、死んで」という暴言を平然と並びたてる無神経さでは、自らの愚かさも露呈することとなり、正当な主張すら認められない。自分のことを棚に上げて他を批判するのでは、世の中を動かせない。

私は、だからネット右翼はバカなんだ、という書き方はしない。むしろ、なぜそんな考え方に陥ってしまうのかということに関心がある。上記で記載していることは、保守的であることを否定しているわけでは一切なく、人としての基本的な考え方の是非を問うているのである。繰り返しになるが、こうした問題点は、正当な主張すら相手にされず、結局は損になることを強調しておきたい。

そのうえで、今年の最後のまとめとして、最近のYahoo!ニュースのコメント欄からいくつか取り上げる。
ご存知の通り、鳩山首相の献金問題、小沢氏の秘書問題のニュースでは怒号をはるかに超えたコメントが行き交っているが、それは予想の範囲内。しかし、このニュースで批判対象になるのか…?というのがあった。

下記を見ていただければ一目瞭然だが、全てを民主批判に結び付けることしか考えにないのだろうか。これでは、マスゴミとやらの相手にもならない。
1.年賀状の受付開始
「鳩山、お世話になった故人にも年賀状出せよ。」「小栗旬より、国賊売国奴の汚沢が旬なニュース。」
2.派遣強要でロイヤルホームセンターに立ち入り
「とんでもないことだとは思うけれど、与党の幹事長が議員の公設秘書の給与をかつあげしていたからなぁ。。。
これじゃ、国民はどんどん悪いことに走るよねぇ。」
3.取手市職員、窃盗容疑で逮捕
「民主党は国家公務員だけ締めあげて正義の味方ぶりっこしてるが、地方公務員は野放し。自治労・日教組には頭があがらないから。ほんとうに腐ってるのは、中央から目が届かない自治労・日教組に守られてる地方。」
念を押すが、民主批判、日教組批判が悪いと言っているわけではない。このニュースには何ら関係がなく、コメントとして不適切ということだ。

他に、以前にはこんなものまで。
・8月の地震で高速道路復旧工事
→政権交代したら、「修理の金がない」と言って工事してくれないだろう。→民主批判
・天皇陛下の新型インフルワクチン接種
→なんで今頃?→民主の差し金でわざと遅らせたに違いない→民主批判
・円楽さんの死に鳩山首相が追悼コメント
→あからさまに人気取り狙いの発言→とりあえず民主批判
ここまで来ると、このニュースのネタでどうやって批判材料を無理から妄想して見出すのだろうかと思ってしまう。この勢いでは、鳩山首相が息を吸っただけで批判対象になるのではないか。

このようなコメントが、大手サイトのYahoo!の、しかも時事通信の記事コメントとして垂れ流され続けていることも問題視したい。健全な批判ならば、世の中を良い方向に収斂させる働きがあるのでむしろ必要である。しかし、かのような節操のないコメントで溢れかえっているようでは、Yahoo!も「有害サイト」にされねばならないだろう。公序良俗を保つ自覚をWebサイト側にも求めたい。

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