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暴走が止まらなくなった橋下知事(上)
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これまで当ブログでは橋下大阪府知事について、個々の施策に関して是々非々で論じ、全体的には高く評価してきました。
・過激な発言などもあるが、全体としてはプラスに働いている。そうなるバランス感覚がある。
・相手に善処を求める際に必ず見返りを用意する。
といった前提があったためです。「竹原氏を心から尊敬している」などと発言した際には、一方で「大阪ではそんなことはできない」とも語り、筆者としては無責任な放言と批判しつつもリップサービスの一環なのだろうと思っていました。

しかし、それが彼の目指す姿だったとは…、正直がっかりしますし、それを見抜けなかった筆者も反省しなければなりません。そして、今こそ暴走を止めなければなりません。

では、何が問題なのか。最もポイントになったのが、統一地方選で大阪維新の会が過半数を取った後の府議会で、十分な議論もなく議員定数削減を強行可決してしまったことであり、これは「実害」です。さらに、教育基本条例や職員基本条例をぶち上げ、ポピュリズムに訴え、「大阪完全制覇」を虎視眈々と狙っているのが見え見えです。

議員定数については「私の信念で半数」とか言うええ加減なものではなく、「10万人に1人」という根拠を出している点は評価できます。確かに、必要な定数より多い分は減らせばよいのです。ですが、選挙が終わったばかりの府議会で、なぜ4年後のことをかくもあっさりと決めてしまわなければならなかったのでしょうか。少なくとも、深夜にバリケードを突破してまで採決する必要はなかったはずです。橋下氏の手法として、「やるぞ」と良い意味での脅しをかけて相手を動かすことは品格はともかくあり得る手法と思っていましたが、本当に「実力行使」してしまってはやりすぎで毒の方が強くなります。

議員定数と同時期に可決した君が代条例も内容は悪いどころか、規則である以上、「学校の先生もルールは守れ」と言うのは当たり前です。社会的な常識から考えても妥当性のあるものであり、最高裁判決でもそれを容認するものとなっています。筆者が問題にするのはその是非ではなく、嫌々やらせてそれで満足なのかということです。これは私たちの学校で、職場で、自分にとって納得できないルールが決められて罰則をちらつかせられたらどう思うかという観点でよく考えたいと思います。逆に言えば、上に立つものが規則や罰則を強化する際には、理解を得る説明を粘り強く続けることや規則を守ることによるメリットなどをセットにするなどの配慮が必要なのです。昨年までの橋下知事にはそうした見返りをセットにする様子が必ずと言ってよいほど見られましたが、4月の選挙後は単なる強制押しつけが目立ってきました。維新の会が過半数を取るまでに必要だった「したたかさ」は影を潜め、ただの「道楽」になり下がってしまったのです。

さらには、節電を巡っての発言の迷走も大問題です。脱原発に消極的な関西電力を気に入らないのは分かります。しかし、関電が節電を呼び掛ければ「原発が必要だと脅迫している」と言い、8月初旬に今夏の電力需給の目途が立ってきたとの見通しが発表されたらされたで「節電しないように油断させようとしている」とはいったいどういう神経をしているんでしょうか。これでは、「ねえちゃんとおふろはいった?」のひっかけ質問と同様、YESでもNOでも批判するということであり、脱原発に向かうか関係なしに関電を批判することが目的化してしまっていると考えられます。どうやっても叩くネタにするのは卑怯者のすることです。
挙句の果ては「府庁は関電から電気を買っていないのだから節電しなくてよい」発言です。「節電して余った電力を関電に売った方が建設的」という府幹部の助言で撤回はしましたが、これまで保ってきたバランス感覚が崩れていることの証左にほかなりません。

これだけおかしくなりつつあるなら支持率もさぞかし下がると思いきや、8月の世論調査では横ばいを維持しました。筆者としてはせめて最低限「何かがおかしいぞ」とは感じてほしいと思いますし、そこを出発点に何がおかしいのか、橋下知事が目指そうとしているゴールは何なのか、それは我々が望んでる世の中の方向性と一致しているのか、それで課題が本当に解決するのかを、他人事ではなしに自分のこと、世の中全体のことと捉え、”真剣”に”本気”で考えて、支持の是非をよく見極めていくべき段階に来ていると思います。うがった見方をすると、権力の座を拡大するために、「ここまで強引にやってもまだ大丈夫か」と住民の反応を見ながら、ジワジワと強権的手法を多用していくのを是とする世の中を目指すようにも見えます。

この問題、次回も引き続き考察していきます。
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テーマ:地方自治 - ジャンル:政治・経済

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