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矛盾が避けられない履修漏れ対策
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前回取り上げた世界史の履修漏れ。予想通り、日を追うごとに公私立問わず、そして世界史に限らず、問題が拡大している。

文科省幹部はあくまでも学習指導要領を楯に、不足分の補習をするようかたくなな姿勢である。世界史A2単位取得に必要な授業時間は70時間。まだこれなら、土日や冬休みを利用するか、卒業式を遅らせることで物理的には対応可能だ。しかし、盛岡中央高校のように10単位350時間もの補習をそのまま行うことは、もはや現実的ではない。

そして、履修漏れがあった学校数は、全国で400校を超えると言う。この現状を踏まえ、今後の展開を考察してみることにする。
シナリオ1 今年度に限り、レポートなどの救済措置がとられる。
最も現実的ではなかろうか。履修漏れのまま既に卒業した生徒はそのまま認めざるを得ないと考えると、ある程度妥協の道を探るしかない。レポート提出をもって、授業を履修したことにするのである。
しかし、早速補習授業を開始した学校もあると言い、そうした学校が二転三転する見解に振り回される結果にはなるだろう。

シナリオ2 所定時間の3分の2程度の補習時間で許す
これもありうるシナリオだ。しかし、先述の350時間不足している学校の場合は、3分の2にしてもまだ200時間を超える。卒業はできたとしても、そのまま補習が行われた場合、大学受験への影響は避けられない。

シナリオ3 所定時間をきっちり補習した場合のみ卒業できる
このシナリオの場合、今年度、卒業できない生徒が出ることを覚悟しなければならないだろう。「きちんと履修した生徒との不公平を避ける」のが理想とは言え、大きな混乱を招くことは必至。巨額の損害賠償請求の裁判になることも考えられる。

シナリオ4 卒業生にまで遡り、卒業取り消しもありうる
これはまずありえないだろう。多くの学校は2003年度以降に履修漏れが始まったとしているが、10年以上前から始まっている学校もあるだろうから、資料が残っていないなどの理由で調査不可能なケースもあるだろう。ましてや、既に大学生や社会人になった者が卒業取り消しとなれば、大学も退学処分、社会人も採用取消となり、数10万~100万人が路頭に迷うだろう。損害賠償額ももはや見積もり不可能。

さて、もう一点私が危惧しているのは、今回発覚した400校余りの学校であるが、私としては少ないと思う。ブログや掲示板を拝見していると、現役高校生からは「あやしいけど、うちの学校はやったことになってる」等の発言も相次いでいる。私の高校当時のように単元の途中でほったらかしにしたり、ちょっとかじっただけであっても、形の上では”紙一重”で履修済みになっているケースも多いだろう。
既に、「履修漏れ隠し」の学校の発覚も散見される中で、さらに後になって履修漏れを追加申告する学校もあるかもしれないが、それは一旦虚偽の回答をしたと言うことで事態は最悪である。何としても避けなければならない。

それだけに、今年度はシナリオ1のようにレポート等の特例措置をとり、その代わりに学校には正確な申告を徹底するのが私は良いと思う。
履修しなくてもOKと認めることも不公平なら、杓子定規に補習をさせることも卒業生にはお咎めなしになることを考えると大きな矛盾である。文科省の柔軟な判断を望みたい。

生徒は時間割を決める権限はなく、仮に受験指導の強化を要望をしていたとしても何ら罪はない。問題は学校側の判断ミスであり、違反行為に他ならない。しかし、そうなった遠因として、文科省が掲げたゆとり教育や週休2日制の導入が関係しているとも考えられる。
生徒にシワ寄せが行くことは最小限に留め、しかるべき人がきちんと責任を取るのが妥当ではなかろうか。

テーマ:大学受験 - ジャンル:学校・教育

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