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まだ幕引きが許されない履修漏れ問題
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履修漏れ、別名必修逃れ問題。このブログで何度も取り上げてきたが、まだまだ書き足りないくらいなのである。

履修漏れの調査が一通り終わり、文科省が救済策をまとめたことで、この問題は幕引きとなりそうな雰囲気が漂っている。
学習指導要領のあるべき姿や大学受験の弊害など、中長期的な議論を要する課題がある。これは一朝一夕に片付く問題ではないとは思う。

しかし、その議論に進む前に、まず現状の、”ざる”同然の不十分な実態調査だけで決着して本当に良いのだろうか。補習時間上限70時間という救済策。確かに最大350時間丸々よりかは大いに助かるだろうが、とは言っても受験前の負担としては無視できないレベルであろう。できることならこれすらも免れたいのが本音だろう。それ故、目先の利益だけ考えた履修漏れ隠しが未だに横行してしまうのである。

それともう一つの問題は、これだけ重要な問題なのに、履修漏れか否かの判断基準が、県教委などによってバラバラだということである。よって、実態が同じでも、ある県の高校なら”アウト”、別の県の高校なら紙一重で”セーフ”という事態が起こってしまうのだ。そしてその判断如何で、補習70時間の有無も左右される。補習を受ける生徒にとっては不公平感極まりないのではないか。

こんな中途半端な状態では、幕引きは許されないと思う。
愛媛県の県立高校の校長が自殺した。これで校長の自殺は2件目である。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061106STXKB062306112006.html
この高校は、県教委と相談した結果、必修逃れではないとされた高校である。にもかかわらず、自殺に追い込まれるとはどういうことか。遺書には「調査書の地理歴史の記載方法に整合性が取れていないために、生徒の受験がうまくいかないことがあれば申し訳ない」と書かれていたと言う。県教委から”お墨付き”をもらいながら、やはりまだ悩み苦しむ状態とは…、この問題の根の深さが表れている。真相解明を待ちたい。

夏の高校野球で全国制覇した早実にも履修漏れ疑惑が浮上している。理科総合Bで実質半分しか習っていないと言う。これは生徒の証言からも明らかなのに、学校側は未だに否定し続けている。が、それ以上メスが入る気配は今のところない。
これは私立の場合、県教委の管理下から外れるため、徹底した調査ができず自己申告に依存しているところに問題がある。
よって、私立の場合は学校の対応に大きな差があり、すっかり観念して全てをさらけ出す高校もあれば、未だに隠ぺい工作を徹底する高校も出てしまうのである。

全国トップの進学校である灘高校の履修漏れは、読売新聞などでかなりセンセーショナルに報じられた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061031i106.htm
ここで注目したいのは、灘高は「家庭科の授業で家庭科の教員免許を持っていない教員が教えた」ことも履修漏れとして申告している。
これを全ての高校に当てはめると、もっととんでもない数の学校が履修漏れに該当するのではなかろうか。
私の中学時代、社会の免許を持った先生に音楽・技術・美術の授業を受けた。田舎の学校ゆえ仕方ない面もあるが…。ええ加減な授業をされた上にええ加減な評価をされた。いったいどうしてくれるのか。
いずれにしても、これがアウトだとすれば、とりあえず家庭科の教員免許を持っている先生がいない高校は、時間割や履修実態に関係なく全てアウトと言うことになる。

こうしたことをきちんとクリアにしておかないと、
・3月頃にまた新たに発覚して大混乱
・内申書偽造により大量の入学取り消し
・学校の大幅イメージダウンで存続危機
と言う、最悪かつ悲惨なストーリーも描けてしまう。これは文科省を中心に責任を持って、きちんと判断基準を示し、再度、徹底した履修漏れ調査をすべきではないか。でないと、本当にこの想像が現実になってしまう気がしてならない。

P.S.文科省が告発窓口を設けるのも一案だろう。

テーマ:必修科目履修漏れ - ジャンル:学校・教育

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